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トン・コープマン「ミサ曲 ロ短調」について語る

2018年7月にオルガン・リサイタルで来日したトン・コープマンが
「ミサ曲 ロ短調」について語りました。
(訊き手&文 那須田 務)

そこには人間の生の喜びや悲しみなど
あらゆる感情が含まれている
         ートン・コープマン


 《ロ短調 ミサ曲》は最近ユネスコの世界文化遺産に登録され、先日それを記念する行事でベルリン・フィルと演奏しました。バッハ学者ヴォルフによれば、この曲はバッハの宗教曲の大作中、最も多く演奏されているのだそうです。実際、アムステルダム・バロック管弦楽団&合唱団のメンバーが私たちの楽譜に書き留めていたのですが、私は彼らと100回以上も演奏しているらしい。長い人生です(笑い)。ご存じの通り、この曲の大部分は旧作からの転用でできています。バッハ自身が以前書いたカンタータの最高の楽曲を選んで晩年に仕立て直した。つまり若い頃と最晩年のバッハが一つの作品の中で溶け合っている。およそ2時間でバッハの生涯のすべてを聴くことができるという感動的な体験ができるのです。
 アリア、重唱、デュエット、合唱、豊かな管弦楽など実に多彩ですし、テンポや情感などすべてが変化に富んでいると同時に、鋳物のように堅牢な一つの構造体でもある。そこには人間の生の喜びや悲しみなどあらゆる感情が含まれていて、それを演奏することは私たちにとってこの上なく大きな喜びなのです。アリアもすばらしい。「アニュス・デイ」などはもう言葉にならないくらいです。

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待望の札幌公演は2018年9月9日(日)に開催されます。
どうぞお聴き逃しなく!

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写真クレジット (C)Foppe Schut