第2代 イヴ・ラファルグ Yves Lafargue
略歴
任期:1999年9月~2000年8月
フランス出身。リヨン国立音楽院で高等音楽学国家免状を取得。ブローニュ=ビヤンクール音楽院にて音楽教育および音楽分析の、パリ国立高等音楽院にて和声学および対位法のプルミエ・プリを取得。
Kitaraの第2代専属オルガニストとして日本で過ごした後も度々、日本を訪れている。日本での主な演奏活動としては、PMF 2000でNHK交響楽団(シャルル・デュトワ指揮)と共演したプーランクのオルガン協奏曲、フェアウェルリサイタルでアンコール曲として演奏した山鼻のラーメン屋台が奏でるチャルメラのメロディを組み込んだ幻想曲、デュリュフレのレクイエム(2002年)、イェンス・コルンドルファーと共演したモーツァルト・セレブレーション(2006年)、Kitaraの10周年および20周年記念コンサートが挙げられる。また、専属オルガニストとしての滞在中には、KitaraのオルガンでCD『フランスのノエル名曲集』をレコーディングしている。
フランスへ帰国後、オルガン指導の資格を得て、グルノーブル国立地方音楽院でオルガンの指導にあたり、現在リヨン国立地方音楽院で教鞭をとっているほか、2006年4月よりノートルダム・ド・フルヴィエール・バジリカ大聖堂(リヨン)のオルガニストを務める。
2013年3月にはリヨン市にて、11年3月11日、東日本大震災での被災者や犠牲者に捧げる追悼ミサにてオルガン演奏を務め、祈りを捧げた。
ソロリサイタルを行うだけでなく、ソロシンガーや聖歌隊の伴奏、オーケストラにおけるオルガンパートの演奏も行っている。オルガン曲や教会音楽の作曲活動にも力を注いでおり、オーケストラ曲をオルガン用に編曲もしている(フランスで編集)。Kitaraの10周年記念には、自身で作曲したオルガン曲「Kitaraファンタジア」を披露した。
2018年5月にはフランス、ランスでKitaraの20周年に合わせて元専属オルガニスト5名と共にリサイタルに参加。19年には、最も尊敬する作曲家の一人であるエクトル・ベルリオーズに敬意を表して、ソプラノ(カリーヌ・デエ)、ヴィオラ(リーズ・ベルトー)、オルガンで編曲したプログラムを計画し、パリのフランス国立放送局ラジオ・音楽館で演奏した。
音楽活動の他、聖歌隊での歌唱や小説の執筆も楽しんでいる。
札幌市民へのメッセージ
距離と年月を経て、いくつもの困難にもかかわらず、パイオニアの強い熱意によって、オルガンのハーモニーが今も私たちを結び付けてくれることをとても嬉しく思います。
私がKitaraのオルガニストの一人になっていなければ、現在のような音楽家でも人物でもなかったでしょう。Kitaraでの経験は、ヨーロッパでの活動に生かされ、音楽家としてのプロ意識についてより深い学びを得ました。北海道の人々と文化を知ることもできました。
この音楽を通じた友愛的なパートナーシップが永遠に続くことを祈っています。