〈Kitaraワールドソリストシリーズ〉
ティル・フェルナー
ピアノリサイタル
〜ウィーン生まれの実力派ピアニスト、Kitaraに初登場!〜
2014年11月03日(月・祝) 14:00〜小ホール
- Kitara主催公演アーカイブ
- 小ホール
前衛の美となるウィーンの伝統
――気品と鮮烈のピアニズム
ウィーン出身の実力派ピアニスト、ティル・フェルナーがKitaraに初登場。明晰でクリアであると同時にニュアンス豊かで情感溢れる演奏にご期待ください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
若いティル・フェルナーのピアノにはウィーンの匂いが蒸留されている。「伝統的であることが前衛的であり」「ウィーン的であることが世界的である」ことがよくわかる。
ソロ、アンサンブルに活躍する彼がたとえばシューベルトの歌曲集「水車小屋の美しい娘」の最終曲「小川の子守歌」を弾くと、彼はペダルを踏みっぱなしにする。水底に沈んでいる中での歌だから、ドイツ・オーストリアにこの曲のペダルを多くする弾き方は伝統としてある。
しかしそこまでペダルを踏むと、水中にただよう絵の具のような音はまさに前衛の美を醸しだす。そのピアニズムはウィーンの伝統を踏まえながら世界の彼方へ広がってゆく。ティル・フェルナーが弾くバッハ、ハイドン、モーツァルト、シューベルト、シューマン・・・。それは、伝統が現代の最先端において鮮烈にはじけている不思議を、私たちの耳に、知的に、繊細に、抒情的に、大胆に、構造的に、本質的に届けてくれる。
梅津 時比古(音楽評論家)
―――――――――――――――――――――――――――
巨匠ブレンデルに師事、音楽の都ウィーン生まれのピアニスト、ティル・フェルナー。1993年に権威あるクララ・ハスキル国際コンクールにオーストリア人として初優勝、世界の著名オーケストラと共演を重ね、ザルツブルク音楽祭等にも招かれている注目の実力派ピアニストです。2014年2月にはNHK交響楽団とも共演し、テレビでも放映されました。また、10月18日にKitaraで公演を行うケント・ナガノ&モントリオール交響楽団とはベートーヴェンのピアノコンチェルトのCDを録音しています。国際的なキャリアを積むフェルナーが、得意とするモーツァルト、バッハ、シューマン等のプログラムで初めての札幌でのリサイタルを行います。
明晰であると同時に、ニュアンス豊かでやわらかな演奏が持ち味。98年にはウィーン・モーツァルト協会からモーツァルト解釈賞を授与されています。
ウィーンならではの気品あふれる演奏をその甘いマスクとともにご堪能ください。
ティル・フェルナーから札幌のみなさまへのメッセージ
〜今回のプログラミングの意図や、作品、作曲家への思い入れについて〜
今回のプログラムは、バロック、古典派、ロマン派の傑作を集めたものです。バッハの「平均律クラヴィーア曲集第2巻」の前奏曲とフーガがこのコンサートの隠れた中核になっていますが、それはその他の曲が様々にバッハの影響を受けているからです。例えば、モーツァルトの「ロンド イ短調 K.511」は極めて多声的な様式で作曲されていますし、ハイドンの「ピアノ・ソナタ 第50番 ニ長調 Hob.XVI:37」では、バロック音楽のサラバンドがモデルになっていることが明らかです。
シューマンの「ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6」は彼の最高傑作の一つで、内面的な夢幻世界から強烈なユーモア、奔放な感情の爆発に至るまで、表現が極端に異なる18の小曲で構成されています。
〜札幌でしてみたいこと、楽しみなこと〜
初めて札幌を訪れるのをとても楽しみにしています。これまで、東京では何回かリサイタルやオーケストラとの共演をしてきましたし、風光明媚な京都にも一度行ったことがあります。北海道ではそれとは違う、全く新しい経験が待ち受けていることと思います。
残念ながら今回はスケジュールが厳しく、街を散策する時間があまりありませんが、有名な北海道の海の幸を味わうチャンスがあればと期待しています。
〜札幌のお客様へのメッセージ〜
日本は私が大好きな国の一つ。この国を訪れ演奏することは、私にとっていつも最上の喜びです。日本で私の演奏を聴いてくださるお客様はとても真剣で教養豊かなので、クラシック音楽が日本の文化生活の中で重要な位置を占めているのだと感じています。札幌コンサートホールKitaraの評判も耳にしていますし、このホールで演奏できることに今から本当にワクワクしています。
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〜ティル・フェルナーをもっと知りたい方のために〜
■書籍
現代のピアニスト30−アリアと変奏 青澤 隆明
音楽評論家の青澤隆明さんのピアニスト・ガイドで紹介されています。
■映画
ピアノマニア
http://www.piano-mania.com/index.html
ピアニストを支える調律師にせまった話題のドキュメンタリー。ティル・フェルナーはスタインウェイ社でのピアノ選定シーンで登場。
■ティル・フェルナー公式HP
http://www.tillfellner.com/
プロフィールやCDについての情報の他、ステキなポートレイトにも注目です!
――気品と鮮烈のピアニズム
ウィーン出身の実力派ピアニスト、ティル・フェルナーがKitaraに初登場。明晰でクリアであると同時にニュアンス豊かで情感溢れる演奏にご期待ください。
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若いティル・フェルナーのピアノにはウィーンの匂いが蒸留されている。「伝統的であることが前衛的であり」「ウィーン的であることが世界的である」ことがよくわかる。
ソロ、アンサンブルに活躍する彼がたとえばシューベルトの歌曲集「水車小屋の美しい娘」の最終曲「小川の子守歌」を弾くと、彼はペダルを踏みっぱなしにする。水底に沈んでいる中での歌だから、ドイツ・オーストリアにこの曲のペダルを多くする弾き方は伝統としてある。
しかしそこまでペダルを踏むと、水中にただよう絵の具のような音はまさに前衛の美を醸しだす。そのピアニズムはウィーンの伝統を踏まえながら世界の彼方へ広がってゆく。ティル・フェルナーが弾くバッハ、ハイドン、モーツァルト、シューベルト、シューマン・・・。それは、伝統が現代の最先端において鮮烈にはじけている不思議を、私たちの耳に、知的に、繊細に、抒情的に、大胆に、構造的に、本質的に届けてくれる。
梅津 時比古(音楽評論家)
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巨匠ブレンデルに師事、音楽の都ウィーン生まれのピアニスト、ティル・フェルナー。1993年に権威あるクララ・ハスキル国際コンクールにオーストリア人として初優勝、世界の著名オーケストラと共演を重ね、ザルツブルク音楽祭等にも招かれている注目の実力派ピアニストです。2014年2月にはNHK交響楽団とも共演し、テレビでも放映されました。また、10月18日にKitaraで公演を行うケント・ナガノ&モントリオール交響楽団とはベートーヴェンのピアノコンチェルトのCDを録音しています。国際的なキャリアを積むフェルナーが、得意とするモーツァルト、バッハ、シューマン等のプログラムで初めての札幌でのリサイタルを行います。
明晰であると同時に、ニュアンス豊かでやわらかな演奏が持ち味。98年にはウィーン・モーツァルト協会からモーツァルト解釈賞を授与されています。
ウィーンならではの気品あふれる演奏をその甘いマスクとともにご堪能ください。
ティル・フェルナーから札幌のみなさまへのメッセージ
〜今回のプログラミングの意図や、作品、作曲家への思い入れについて〜
今回のプログラムは、バロック、古典派、ロマン派の傑作を集めたものです。バッハの「平均律クラヴィーア曲集第2巻」の前奏曲とフーガがこのコンサートの隠れた中核になっていますが、それはその他の曲が様々にバッハの影響を受けているからです。例えば、モーツァルトの「ロンド イ短調 K.511」は極めて多声的な様式で作曲されていますし、ハイドンの「ピアノ・ソナタ 第50番 ニ長調 Hob.XVI:37」では、バロック音楽のサラバンドがモデルになっていることが明らかです。
シューマンの「ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6」は彼の最高傑作の一つで、内面的な夢幻世界から強烈なユーモア、奔放な感情の爆発に至るまで、表現が極端に異なる18の小曲で構成されています。
〜札幌でしてみたいこと、楽しみなこと〜
初めて札幌を訪れるのをとても楽しみにしています。これまで、東京では何回かリサイタルやオーケストラとの共演をしてきましたし、風光明媚な京都にも一度行ったことがあります。北海道ではそれとは違う、全く新しい経験が待ち受けていることと思います。
残念ながら今回はスケジュールが厳しく、街を散策する時間があまりありませんが、有名な北海道の海の幸を味わうチャンスがあればと期待しています。
〜札幌のお客様へのメッセージ〜
日本は私が大好きな国の一つ。この国を訪れ演奏することは、私にとっていつも最上の喜びです。日本で私の演奏を聴いてくださるお客様はとても真剣で教養豊かなので、クラシック音楽が日本の文化生活の中で重要な位置を占めているのだと感じています。札幌コンサートホールKitaraの評判も耳にしていますし、このホールで演奏できることに今から本当にワクワクしています。
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〜ティル・フェルナーをもっと知りたい方のために〜
■書籍
現代のピアニスト30−アリアと変奏 青澤 隆明
音楽評論家の青澤隆明さんのピアニスト・ガイドで紹介されています。
■映画
ピアノマニア
http://www.piano-mania.com/index.html
ピアニストを支える調律師にせまった話題のドキュメンタリー。ティル・フェルナーはスタインウェイ社でのピアノ選定シーンで登場。
■ティル・フェルナー公式HP
http://www.tillfellner.com/
プロフィールやCDについての情報の他、ステキなポートレイトにも注目です!
- 会場/日時
- 小ホール
2014年11月3日(月曜日・祝日)
13:30開場 14:00開演 - 出演
ピアノ/ティル・フェルナー
- プログラム
モーツァルト:ロンド イ短調 K.511
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻より
第5、6、7、8番
ハイドン:ピアノ・ソナタ 第50番 ニ長調 Hob.XVI:37
シューマン:ダヴィッド同盟舞曲集 作品6- 料金
全席指定(税込)
一般 4,000円
U25シート 2,000円
※U25シートは1989年以降生まれの方が
対象です。
▼Kitara Club 会員料金▼
一般 3,000円- 公演チラシ